命の炎 ２ 迷い

今日の記事は、１月９日の記事の続きです。
読んでいない人は　→　命の炎　１

１１月の終わりごろ、
珍しく固定電話がなりました。

最近は、固定電話にかかるのは
業者の勧誘等が多いので
ちょっと構えて受話器をとりました。

すると
「なつさん？」
（す、すみません”はる　あつこ”の旧姓は”なつ　あつこ”なんです）
いきなり旧姓を言われ、ひるみました。

聞き覚えのあるような、ないような声。
誰だろう・・・
考えていたら
「智子よ！大竹　智子！」

智子とは小学校・中学校
そして高校も同じ同級生。
でも１０年くらい前に会ったきり。

なつかしさでいっぱいになり、
大きな声で興奮しながら
話しました。

そして、その電話で
同窓会の話を聞いたのです。

そのとき、心臓移植が必要だった
中山君の消息を智子に聞くと、
「そうそう、なつさん、カンパした？」と
智子に言われました。
智子はカンパをしたようでしたが
消息は知らないようでした。

今回の同窓会は
急に決まった話で
正式にハガキで
出欠をとって、
恩師も呼んで
というきちんとした同窓会ではなく
口コミで、輪を広げているらしく
なんかあやしげな感じ。
どんな人が、どれくらい来るかもわからない。

それに、私には会いたくないなあと
思う人もいました。
高校二年、三年と同じクラスでしたが
なんとなくソリがあわず
私に対して冷たい言葉で
攻撃する男子でした。

さらに、今年は夫の実家に帰省予定で
私の実家には帰るつもりではなかったし。。。

智子には返事を少し
待ってもらうことにしました。

どうしよう、やっぱり欠席にしようかな～と思いながら
やっぱり、気になるのは、中山君のことでした。
同窓会にいけば、中山君の情報もあるだろうし
もしかしたら、会えるかもしれない。。。

カンパのハガキに答えないまま
月日が流れ、それがどうも
心に引っかかっているし。。
そんなことを考えながらも
年末を迎えたのでした。つづく
→命の炎　２　迷い


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