命の炎 ３ 再会

今日の記事は、１月９日の記事　命の炎　１
1月11日の記事　命の炎　２　迷い
の続きです。

す、すみませんちょこっと
応援してくだしゃ～～い



30年ぶりの同窓会に誘われ、
ずいぶん迷いながら、
出席しようと決めたのは
大晦日になっておりました。

どんな人が来るかもわからないし
会うのに抵抗のある人もいるけど
長年、心にひっかかていた
中山君の消息を確かめるため
出席することに決めました。

同窓会当日、智子と
デパート一階靴売り場で
待ち合わせをしました。

近眼で、よく見えない私は
キョロキョロしながら
靴売り場を歩いていたら
智子から声をかけられました。

十数年ぶりの再会に
なつかしさがこみあげ
十数年の歳月を
埋めるかのように
ふたりして
息つくひまもないくらい
しゃべりながら
同窓会の会場まで
連れ立って
歩きました。
話しても話しても
話はつきません。

会場に付くと、
最初に智子が受付を
すませ、私が受付を
はじめると
智子は一人で会場内に
入っていきました。

そして、何秒もしないうちに
すぐ、受付のところにもどってきました。

そして、
「入り口の席にダンシが
たくさんいるけど
だれか、さっぱりわからない」
と興奮気味に言います。

私も受付をすませ
智子と二人で
会場内に入りました。

やっぱり、一日を積み重ねながらも
30年という気が遠くなるような
月日が流れていたんです。

18歳、心も体も成長の時
夢と希望にあふれ、
前を向いていた頃、

そして、本当の挫折も
知らないで、何でもできると
信じていたし、
周囲にもとがっていた頃。

そんなときに
別れた人々は
私の心の中では
18歳のままだったけど

もちろん私をふくめ
そこにいる全員が
カドがとれ
シワをきざみ
あたりまえだけど
すっかりオトナになっていました。

智子と、
「たぶん、◎△君じゃない？」
メタボと薄毛の様相から
なんとかして、
知っている人をみつけようと
キョロキョロしていたら

後ろから
「もしかして、なつさん？」
声をかけられ、振り返りました。

「あっ！・・・」

そこには、背の高い
ダンシ、いや、男性が
私を見下ろすようにして
立っていたのでした。（つづく）

よろしくお願いします。
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