乳がん患者のひ・み・つ

乳房全摘しなくてはならないと、
わかったときの絶望感は、
忘れられませんが、

ペッタンコになった胸をカヴァーする
ブラジャーをつけると、
乳房がないことを忘れてしまいます。
　　　　











昨日、ワコールの
乳がん患者用の
ブラジャーを
はじめて、
一日使用してみました。

昨日は、午前中家にいて、
家事をしたりテレビを見たりの
くつろいだ休日を過ごしました。
その間、ほどよいフィット感で、
全く違和感はありませんでした。

さて乳がん患者用のブラですが、
いったいどのようなつくりになっているのでしょうか。



　　　










一般用との
大きな違いは、
「パット」です。



　　　









私が購入したパットは、
シリコンゲルでできていて、
表面には、
ポリウレタンフィルムが
張ってあります。

　　










サイズは８種類
アンダーバスト７０～９５
Ａカップ～Ｄカップまで
対応しています。
乳房の1/2・2/3・同じ重さと
三種類あります。


　　








　　

パット専用のカバーに
入れて使用します。
パットは洗濯可能ですが、
カバーを付けていれば
洗濯の回数が
少なくてすみますね。


　　









　　
ブラジャーは、
市販のものより
胸開きが小さいこと、
　　
肩紐が幅広で、
肩への負担が
かかりにくいこと

肩紐調整金具が、
術後にあたらないよう
背中側にあること
　　　
パットが入る大きなポケットが、付いていること

など、カラダへの負担を少なくする工夫がしてあります。

午後からは電車に乗って外出し、
友だちとワインバーで、飲んでの帰宅でしたが、
全く胸を意識することなくすごせました。

　　　










　　
術前に使用していた
ブラジャーに比べ、
傷口にやさしく、
ワイヤーがないので
やわらかい感じです。

それに、パットにある程度重さがあるので
乳房があるような感覚になります。

パットが2万近く、ブラジャー二枚とあわせ、
3万近い出費になりましたが
毎日のものですし、
たいへん満足しています。

乳房全摘しなくてはならないと知ったときは
絶望的な気持ちになりましたが
パットをつけると、乳房全摘しているようには
全く見えないので、自分でもなんだか
うれしい気持ちになってます。