乳がん患者にぴったりの宿～鶴鳴館 松坂屋本店

思えば、乳がん発覚の二か月ほど前
長野の白骨温泉で入浴してから
ほぼ二年半ぶりの温泉でした。

箱根の芦之湯温泉
山の中にある静かな温泉です。
宿は　鶴鳴館　松坂屋本店

宿に到着して
夕飯までの間に
ひとっつぷろです。














こちらの宿は「源泉湯宿を守る会」で
会員宿で、温泉にこだわった宿です。

のれんをくぐると
硫黄のにおいがして
温泉への期待が
高まります。

更衣室をあけると
ひとつの籠に脱衣がありました。

風呂場には母と私ともうひとり。

やっぱり、胸の傷、気になってしまって
タオルで隠しての入浴。
浴槽に入るときは
見えない角度に
ついつい向きなおしていました。

胸の傷を見て
どう思うだろう
病気が伝染するとか
思われないだろうか

などネガティブな
まったく、私らしくないことが
頭に浮かび、自分でも驚きました。

カラダを洗うときも
横並びの視線に
入らないようにと
ちょっと斜めに
なってしまってました。

改めて胸がないということへの
コンプレックスを乗り越えてないんだなあって
思ったりしました。

が、幸いこの宿
私たちが泊まる部屋以外は
部屋に内風呂やら露天風呂が
ついているというおやど。

その後
夕食後に一回
朝起きて一回
温泉を堪能したときは
誰にも会うことは
ありませんでした。

一日に多くの宿泊客がいるような宿より
こういった、静かな宿が
胸に傷がある私には
いいかな～と思いました。













良質な温泉の効果なのか
一緒にいった母は
膝の筋の痛みが
とれたと言っていました。














お料理も素材を生かした
創作和風料理で
とても美味しかったですよ。














これからの人生
温泉宿を選ぶときは
こういうタイプの宿に
なりそうです。