続・命の炎 もうひとつの命

今日の記事は、

１月９日の記事　命の炎　１
1月11日の記事　命の炎　２　迷い
1月15日の記事　命の炎　３　再会
1月17日の記事　命の炎　最終章　つながる

の続きになります。

昨年末に30年ぶりの同窓会で
心臓移植を受けた中山くんに
会え、またの再会を約束したわけですが、

案内をもらった時、
この同窓会への出席を
躊躇しました。

それは、ちょっと会いたくないなあ
と思うダンシがいたからです。

原田くん（仮名）は、
高校時代から190センチも身長があり、
当時、ツッパリ男子の間で流行っていた
膝下まであるような、なが～い学生服と
だぼだぼの学生ズボンを常時着用。
ヘアースタイルは前髪をひさしのようにして
ちょっと近寄りがたい雰囲気を
かもしだしていました。

その原田くんとは高校二、三年生の時
同じクラスでしたが、
なぜか相性が悪く
長期的にイジメられたと
いうわけではありませんが、

みんなの輪の中に
私がいると
私に向かって
「なんで、おまえがいるんだ」
と怒鳴り、
いつも私はその場から
逃げるようにして
たち去ったことが
二度ほどありました。

周囲にいるクラスメートも
あまりの剣幕に
誰も私を
助けてくれません。

ちょっと辛い思い出です。

のちに、この話をすると
そのダンシは、なつさん（私のこと）が
好きだったのでは？
とよく言われますが

私にしてみると
好きだなんて、とんでもない、
たぶん、彼は私の存在そのものが
ムカついていたんだと思っています。

まあ、そんな原田くんでしたが
30年もたてば、お互いオトナになっていて、
当時のことも笑って話せるだろうし、
そんなことを覚えているのは
私だけだろうしと
思いなおし、
出席しました。

原田くんは同窓会には
来ていませんでした。

私は、原田くんのことは
忘れて、いろんな人と
思い出話に夢中になりました。

そして、いろんな人と
いろんな話をするなかで
原田くんは
2009年11月
ほんの少し前
肺がんが脳に転移し
49歳の短い人生を
終えたことを知りました。

あっ。。。

このことを聞いたとき
私は言葉がでませんでした。

同窓会の企画で
いろんな人に声をかけるうち、
事故や病気でこの世を去った
同窓生が、数名いたということです。

青春のほんの一時代を
すごした同窓生ですが、
複雑な心境でした。

ご冥福を祈ります。

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